1: けんもですの 2023/11/25(土) 18:32:38.53 ID:/X9IlKkv0●.net BE:883126697-2BP(2000)
■「最後の作品集」筒井康隆のたくらみ 25の掌編を収録「カーテンコール」
作家の筒井康隆さんが掌編小説集「カーテンコール」(新潮社)を出した。共同インタビューに臨んでいわく「これが最後の作品集になるだろう」。過去には「最後の長編」と称した作品を複数出している筒井さん。ホントに最後なの?
「長いのは書く気力がないし、短編もね、アイデアは思いつくんですが、よく考えたら…
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https://www.asahi.com/articles/DA3S15799392.html
■<著者は語る>常識捨て何でも書く 『カーテンコール』 作家・筒井康隆さん
「書いている最中から、『もうこれ以上ないな』と思った」。60年以上にわたり名作・話題作を世に送り出してきた巨匠が「最後の作品集」と語る。タイトルは“幕切れのあいさつ”を意味するが、25の掌編はSFやブラックユーモア、ドタバタ劇など、多彩な“筒井ワールド”がギュッと詰め込まれている。
2020年末~23年の執筆順に並ぶ。現代にタイムリープした古代人が美食に目覚めた顚末(てんまつ)を描く「美食禍」は、作家の代名詞たるSF作品。「手を振る娘」は2階にある自身の書斎の窓を開けたら、向かいのビルにマネキンがあったのがきっかけという。「プレイバック」は『時をかける少女』など代表作の主人公たちが登場する。自身を投影したような語り手の独白「コロナ追分」からは作家としての姿勢がうかがえる。<文学やるなら常識捨てて、世間の糾弾身に引き受けて、何でも書くのがまともな作家>と言い放ち、不謹慎を恐れて口をつぐんだコロナ禍の世相をリズミカルな言葉で皮肉る。
さまざまな趣向から、発想の豊かさに驚嘆するが、「書いたら面白そうだという着想はあるけど、書く前や書きかけて、『ああ、これ前に書いてるわ』って。だいたい書いてますね」の言葉に、作家人生の長さを感じさせる。
原稿用紙10枚以上の文章が書けなくなった。締めくくりにエンタメ短編集を選んだのは、「最後だから、1冊ぐらいバーッとバカ売れする本が欲しいなあと思って」と笑い飛ばす。とはいえ、これからも書くことはやめないという。「エッセーは生きている限り書くだろうなと思います。とにかく生きててやらないと。俺が死んだらかみさんがどうなるだろうかと、それが一番ですね」 (飯田樹与)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/290827
■筒井康隆近影
作家の筒井康隆さんが掌編小説集「カーテンコール」(新潮社)を出した。共同インタビューに臨んでいわく「これが最後の作品集になるだろう」。過去には「最後の長編」と称した作品を複数出している筒井さん。ホントに最後なの?
「長いのは書く気力がないし、短編もね、アイデアは思いつくんですが、よく考えたら…
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■<著者は語る>常識捨て何でも書く 『カーテンコール』 作家・筒井康隆さん
「書いている最中から、『もうこれ以上ないな』と思った」。60年以上にわたり名作・話題作を世に送り出してきた巨匠が「最後の作品集」と語る。タイトルは“幕切れのあいさつ”を意味するが、25の掌編はSFやブラックユーモア、ドタバタ劇など、多彩な“筒井ワールド”がギュッと詰め込まれている。
2020年末~23年の執筆順に並ぶ。現代にタイムリープした古代人が美食に目覚めた顚末(てんまつ)を描く「美食禍」は、作家の代名詞たるSF作品。「手を振る娘」は2階にある自身の書斎の窓を開けたら、向かいのビルにマネキンがあったのがきっかけという。「プレイバック」は『時をかける少女』など代表作の主人公たちが登場する。自身を投影したような語り手の独白「コロナ追分」からは作家としての姿勢がうかがえる。<文学やるなら常識捨てて、世間の糾弾身に引き受けて、何でも書くのがまともな作家>と言い放ち、不謹慎を恐れて口をつぐんだコロナ禍の世相をリズミカルな言葉で皮肉る。
さまざまな趣向から、発想の豊かさに驚嘆するが、「書いたら面白そうだという着想はあるけど、書く前や書きかけて、『ああ、これ前に書いてるわ』って。だいたい書いてますね」の言葉に、作家人生の長さを感じさせる。
原稿用紙10枚以上の文章が書けなくなった。締めくくりにエンタメ短編集を選んだのは、「最後だから、1冊ぐらいバーッとバカ売れする本が欲しいなあと思って」と笑い飛ばす。とはいえ、これからも書くことはやめないという。「エッセーは生きている限り書くだろうなと思います。とにかく生きててやらないと。俺が死んだらかみさんがどうなるだろうかと、それが一番ですね」 (飯田樹与)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/290827
■筒井康隆近影
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